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 子供の頃ドンコ・モロコ・フナ・ハゼなどを釣って遊んだ。そして1980年、フライで初めてシラハエ・バス・ギル・ハス・カワムツを釣った。アマゴもイワナも簡単に釣れてしまった。
昔は良かった、でも現在も毎年新鮮な場面に直面する。体が動く限りフライは止められないかも。



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2008年04月09日

セイヨウカラシナとアブラナ

セイヨウカラシナとアブラナ
  毎年この季節には菜の花が黄色く堤防を染める。
 根尾川に向かう途中の揖斐川堤防の則面に見える菜の花は、株の全てを見る訳にはいかないが恐らく全てセイヨウカラシナである。
 セイヨウカラシナが帰化して春の堤防を占拠する以前にはどんな草花が生えていたのかは知らない。

 さて根尾川に着いて釣りの準備をしながら堤防付近に目をやるとやはりセイヨウカラシナが咲いている。
 ところが河原を歩いて氾濫原に目をやるとアブラナが咲いている。
 氾濫原の菜の花を歩き回って調べると全てアブラナである。

 堤防則面では全てセイヨウカラシナ、氾濫原では全てアブラナ・・・どんな要素で住み分けがなされているのかを考えてみたのですが・・・
 氾濫原のアブラナ
遠目にはどちらも同じ菜の花に見える。
セイヨウカラシナとアブラナ

 セイヨウカラシナとの見分けのポイントとなるアブラナの葉
セイヨウカラシナとアブラナ

 ここで少しウンチク。
葉が茎を巻くように付いているのがアブラナ。
葉がもっと細めで茎を巻かないのがセイヨウカラシナ。

 アブラナには普通に見られるセイヨウアブラナとほとんど見られない在来種アブラナがあるが、交雑していることもあって見分けは難しいようである。


 話は戻ってセイヨウカラシナとアブラナ。

 仮説としては住み分けのポイントはやはり氾濫原にあると見た。
氾濫原は毎年水を被って地表が攪拌されたり土砂が堆積する。
どうもそんな場所はセイヨウカラシナは不得意の様に思える。

 一方アブラナは氾濫によって初期化された場所にしぶとく芽を出すフロンティア種なのかも知れない。
堤防則面ではセイヨウカラシナによって駆逐されたのだろうか?
どうもそうは思えない。
セイヨウカラシナの群落でなくとも他の草が茂っていると生えられないようなのだ。

 もう少し実例を集めて検証したい。
住み分けているように見える菜の花でもどこかに接点や混生している場所があるかもしれない。
だがこの時期は釣りに忙しくて菜の花をじっくり見て回れない。

 だが氾濫原のフロンティア種としてアブラナ、安定した土壌にセイヨウカラシナ。
この仮説、きっと当たっているに違いない。
何年か前からそう思っていた。


 がしかし・・・
先日、員弁川の河原を歩いた。
氾濫原にポツポツと咲いている菜の花は全てセイヨウカラシナだった。

 住み分けのポイントを氾濫原にした仮説はあっけなくひっくり返ったのであった。
土壌の湿度か栄養分なのか温度なのか・・・素人にはつかみきれない要素があるようです。
 


にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ←春を彩る菜の花に乾杯。


 セイヨウカラシナは戦後、セイヨウアブラナは明治初期、在来アブラナは弥生時代頃に渡来して帰化したそうです。
人間はアブラナを利用し自然界でもアブラナ科の植物は多様になった。
人為的な多様化なので現在流布されている生物多様性の多様とは反比例か。
私の観点では菜の花を愛でる分にはどれも区別無く、きれいだと思う。
だが人間の活動や環境の変化や種の対応能力によって、いやでも景観や生物相は変化していく。
もちろん残って欲しい景観や生物相はある。
だが堤防のセイヨウカラシナの群落もいつかは懐かしい風景となるかも知れない。

 {セイヨウカラシナ・外来種}で検索するとセイヨウカラシナが外来種であるが為に繁茂は好ましくないとする論調も見受けられることも付け加えておく。

 アブラナに関して言えばこっちの方が好ましくない出来事か除草剤耐性遺伝子組み換えアブラナ自生の報告例
 自然界に漏れ出した遺伝子組み換え植物はなかなかしぶとそうだ。
 



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この記事へのコメント
こんばんは
私は・・からし菜と・・アブラ菜?解りませんでした・参考に成りました・jetpapaさんの記事で食べて見たくなったのですが(笑)・・
区別がつきませんでしたので・(^^;
では 又。
Posted by type r tata at 2008年04月10日 20:59
こんばんは!
release-windknotさんのこの手の話、好きです。
自然にとってはごく単純な理由しかなくても、
人間がそれを解釈しようとすると、
超難解なパズルだったりして。
ま、ライズ取りもそうですが^^;
Posted by まつやん at 2008年04月10日 22:38
今回の記事、勉強になりました。
花とか草とか興味はありますが、セイヨウカラシナというのは知りませんでした。アブラナとセイヨウアブラナがあるというのも知りませんでした。
絶対フライで釣れない遺伝子を組み込まれたアマゴが自然界で繁殖して、優勢になったりしたら困りますね。
初めてのコメントです。よろしくお願いします。
Posted by Blue Wing Olive at 2008年04月10日 23:18
こんばんは。

道端の草木の名前にはとんと疎い私です。
セイヨウカラシナって食べられるんですね。
山菜獲り&支流だけじゃなく、本流のライズ待ちの間にお浸し作りなんてのもありかなぁ。
Posted by みかん at 2008年04月11日 00:40
type r tata さん、ようこそ。

からし菜はぴリっと辛くてサラダのアクセントにも良いそうですが食べた事が無いです。
アブラナは少しほろ苦いけど春の味がしますね^^。


まつやん さん、ようこそ。

>人間がそれを解釈しようとすると、
超難解なパズルだったりして。

お~、良い表現ですね。
生物のちょっとした事でも分からない事だらけです。


Blue Wing Oliveさん、ようこそ。

遺伝子操作技術が高まったら色んな事ができそうですね。
釣れないアマゴは・・・困るな^^。
Posted by release-windknot at 2008年04月11日 00:59
みかんさん、ようこそ。

私も植物は疎いんですよ。
セイヨウカラシナのお浸しも一度食べてみようかな。
Posted by release-windknot at 2008年04月11日 01:13
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セイヨウカラシナとアブラナ
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