2017年10月27日
ダーウィンが来た!でカイツブリがギルを食べてた件その他

もうちょっとタイムリーに出せれば・・・とは思う。
番組の冒頭付近で井の頭公園の池で「カイツブリが大きな魚を捕まえた」シーンからブルーギルと認識しやすい画像を切り取ってみた。
これがブルーギルとするナレーションは無かったが全国で何人かは気付いたかも。
ちなみにダーウィンが来たでブルーギルの登場はカワウソ編に続き2回目だと思う。
井の頭公園の池の水抜きをして外来種を駆除したらモツゴやエビなどが増えてカイツブリも増えてきたそうな。
現在また外来種が50%を超えるまで増えてきたと言う事なんだがブルーギルが増えたんだろうか?
カイツブリからすれば在来外来にかぎらず、餌になるサイズの生物が多いことが重要で、これには池干しそのものが有効。
泥が流されたり泥底が干されて固まった方が圧倒的にエビも小魚も採餌や繁殖スペースも増えて数も多くなる。
何年かしてまた泥が覆ったら、カイツブリが見られる環境の為には繁殖期を外して水を抜いてやるの良いと思う。

にほんブログ村 ↑ 今日もポチっとお願いします

番組内で水抜き当時の「外来種は駆除」って映像が流れた。
画面左上で跳ねてる不鮮明な魚はバスだったが他はヘラブナ。
以前に外来種を駆除する側に見る線引きの混乱の記事を書いた。
その中で引用した画像では水抜きの途中経過でヘラブナ(ゲンゴロウブナって原種名で表記されてる)は保護対象になってる。
↓

池干し駆除の過程でゲンゴロウブナ(ではなく養殖品種であるヘラブナの可能性が高い)の評価が在来から外来に変わってしまったんだろうか?
あるいはダーウィンが来たの編集段階でより生態系原理主義的な思想が加わって、保護対象だったゲンゴロウブナを駆除対象だったとする誤った情報を流してしまったんだろうか?
この公園には行ったことは無いけど池の周りの陸上では園芸品種のソメイヨシノが植えられアジサイが植えられ芝が張られシロツメクサの群生があったり・・・
それでも何の支障も無く人は公園を利用しているはず。
隣接する池の生物には正しい生態系や在来種(という観念)を要求するのは何でだろう。
自然に任せれば池はやがて泥で埋まる。
泥の池よりたまに水を抜いて自然を改変した方が透明度も上がるし小魚も鳥も増えて公園としての利用価値は高い。
ソメイヨシノやアジサイやカイツブリを見たり色んな利用価値がある。
都会の公園の池で老人が孫と一緒に錦鯉に餌をやる、そんな自然の楽しみが有ってもカイツブリを見る楽しみと両立できるはず。
本来の生態系っていう正義の観念では錦鯉は外来種だから駆除らしい。
できるだけいろんな価値観の多様性が認められる社会の方が多くの人々にとって生きやすいと思う。