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 子供の頃ドンコ・モロコ・フナ・ハゼなどを釣って遊んだ。そして1980年、フライで初めてシラハエ・バス・ギル・ハス・カワムツを釣った。アマゴもイワナも簡単に釣れてしまった。
昔は良かった、でも現在も毎年新鮮な場面に直面する。体が動く限りフライは止められないかも。



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2008年08月29日

愛知川T支流に行ってみる

愛知川T支流に行ってみる
  昨日の事なみはやFFさんの記事を見て愛知川の渓流でフライをしてみたくなった。
 三重県側からは酷道と呼ばれる421号線の峠を対向車が来ない事を祈りつつ走っていく。

  もう12時近く、さて時間もあまり無いしどこへ入ろうか。
 最も思い出深いT支流に行ってみる事に。
 1980年台に友人とも単独でも何度も訪れた渓だ。
 
 最初の写真はかつてイワナが釣れたあたりの橋の上から。
もう25年ほど前だろうか。
この辺りは手頃な石が点在していた。
地元の住民が箱メガネとヤスで石の下に入り込んだイワナを捕っていた。

 今は岩盤でプールは形成されているが流れの中にシェルターになるような石が無い。
一見してとても魚は少なそうだ。
出来れば紫色の光沢の強い地場のイワナの写真が撮れれば良いがかなり難しそうだ。

 12時、川に降りて釣り開始。
魚の反応は少ない。

愛知川T支流に行ってみる
  ちょっと良さそうな場所でEHCに出ました。
 20センチは越えてるじゃないか。
 チビアマゴしか居ないんじゃないかと思っていたので予想を上回る大きさです。

  写真で体表に虫の這った様な黒っぽい跡が付いているのが分かるでしょうか?

愛知川T支流に行ってみる
  犯人はこれ。
 チョウモドキという甲殻類の寄生虫です。
 体表に吻を刺して体液を吸うそうです。



愛知川T支流に行ってみる
  こちらは1センチほどの成熟した個体。
 背中に透けて見えるツブツブは卵塊だろうか。

  ウィキから得られた情報ではヨーロッパから入ってきたのではないかと考えられているらしい。
 観賞魚に付いてきたのか、養殖魚ルートなのか。
 人間の活動によって魚の寄生虫もグローバル化していくんですね。

愛知川T支流に行ってみる
  魚から引き剥がして手の平に移してみました。
 目があるんですね。
 このアマゴには全部で3匹のチョウモドキが付いていて、全て引き剥がしてやりました。

  この後に釣れた17センチほどのアマゴにも2匹のチョウモドキが・・・
 
 さて釣果はと言うと12時から14時まで釣ってアマゴが3匹。
シェルターが少ないこともあって稚魚も多くはいません。
住み辛くなった渓でも、渓魚がけなげに生きている。
まさにそんな感じです。

愛知川T支流に行ってみる
  砂礫に埋もれた渓がどこまでも続く。
 O支流やK支流はここまで埋まっていないようだ。
 T支流でもどこかには良い区間が残っているのかも知れません。

  釣り人が誰も居ないところが良い。
 渓流の雰囲気もあるし釣れないことも無い。

 でも現実と思い出が交錯するとちょっと辛いかな。



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 山本素石氏の著書の中で、愛知川支流部のイワナについて住民に話を聞いた件の一節を思い出した。

 かつてはイワナは多くは無かった。
イワナはかなり上流の細流でないと釣れなかった。
その理由は琵琶湖から愛知川を登ってきた多くのビワマス(村人と書籍の表現ではビワマスになっているがサツキマスも考えられる)が沢山産卵するのでアマゴが多く、岩魚が上流に追いやられていたから。

 図書館から借りた本(タイトルは”山棲みまんだら”だったような?)で曖昧だが、こんな内容だったと記憶している。
永源寺ダムが竣工する以前の話なので1952年以前の事だろう。
もちろん素石氏が話を聞いているのはダムが出来てイワナが多くなってからの事である。

 25年前にはダムに流れ込む愛知川の本流のプールでビワマスの末裔かと思わせる少しタイプの違うアマゴがライズしていた。
 たまに通りかかる時に川を見るのだが近年はさっぱりライズを見ない。
世代交代して残っているんだろうか。
今でもダムからの遡上魚っているんだろうか。


 




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この記事へのコメント
こんばんわ
ダム建設が白紙になった事は良かったんですが
渓相がまるで側溝みたいになりましたね
以前はK谷の出合から釣り上がって
H谷の出合の上の堰堤まで釣り上がってました
ほんの10年ですっかり変わってしまって
何と言って良いのやら・・・
Posted by おいかわ at 2008年08月30日 01:25
興味深い釣行記録ですね。
琵琶湖流入河川のイワナは多様性に富んでいると何かで読んだことがありますが。
ネイティヴイワナはもういないのでしょうか?
しかし、外来の寄生虫がいるとは。
昔飼っていた金魚にチョウが付くことがあったけど、これはデカイんですね。
Posted by Blue Wing Olive at 2008年08月30日 10:39
こんにちは

びわ鱒やらアマゴやらはこっちにはいませんね(^^;・・イワナも色々違いがあるようですね・・私にはさっぱりですが、
寄生虫・・こっちでは鹿留のポンドの鱒に付いてます・・初めはビックリしましたが・・川にいるとはもっと驚きです・・・見た目は何か可愛い形だと思うのですが^^;

では 又。
Posted by type r tatatype r tata at 2008年08月30日 17:48
そんなに昔の思い出の沢ですか?さぞ、感慨深いことでしょう。
それにしても、寄生虫チョウモドキ。吸い付かれたアマゴは堪った
もんじゃないですね。しかも3匹も付いてたら、体中気持ち悪~!
こんな所にも人間による生態系の乱れがあるんですね。
Posted by jbopperjbopper at 2008年08月30日 18:47
こんばんは。

チョウモドキって言うんですね。
たまに見かけますが、調べもせずに過ごしてました。
砂礫に埋もれた渓ばかりと言ってもいいほど、紀州の渓も埋まってます。
山が健全じゃないからなんでしょうね・・・。
Posted by みかん at 2008年08月30日 20:48
こんばんは!
アマゴのそのような寄生虫がついているとは…。
金魚などでは見かけたことはありますが。
放流魚で、養殖されていた時についたとか…。
いずれにしろ、なんか気になりますね。
Posted by まつやん at 2008年08月30日 21:35
おいかわさん、ようこそ。

 第2ダム建設が白紙になって川自体がなくなることは免れましたね。
K谷とか巨岩が多いところはまだ魚の隠れ家が残っているとは思うんですがT支流はどこまでいっても埋まっている感じです。
 素石氏が釣り歩いた頃のT支流はどんなだったか見てみたいですね。



Blue Wing Oliveさん、ようこそ。

 愛知川水系のイワナは岐阜や長野のイワナとは色合いが違ってますね。
堰堤で分断された細流も多いのでネイティブもきっと残っています。



type r tataさん、ようこそ。

 チョウモドキ、養殖魚にはけっこう付いてますね。
仰られる通り何だか可愛いです^^。
寄生虫でなく藻かコケを食べるような種であれば水槽で飼ってみたいです。


jbopperさん、ようこそ。

 釣れたアマゴの体表には黒い筋が何本か付いていました。
体力はあったのでそんなに弱っている様子は有りませんでしたが気持ち悪いでしょうね。
 チョウモドキもせめて何かの役に立てば良いんですけど、たぶん害ばかりでしょうね。


みかんさん、ようこそ。

 チョウモドキに気付かれるとは通ですね^^。
紀州の渓も埋まってますか。
大きい石を入れて魚の付き場を作ってやりたいです。
Posted by release-windknotrelease-windknot at 2008年08月30日 21:59
まつやんさん、ようこそ。

 養殖魚の放流経由で自然渓魚にも広がるのかもしれませんね。
以前の体験からの想像ですが、チョウモドキは冷水性の魚に付くのですが水温が高くなって適温が続くと増えるような気がしています。
 自然渓魚にどの程度害を及ぼすのかは分かりませんが沢山付いたら弱ったり病気になったりするんでしょうね。
Posted by release-windknotrelease-windknot at 2008年08月30日 22:14
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愛知川T支流に行ってみる
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