ガガンボ3形態-3
前回の記述の通り1989年にガガンボの偏食を意識したのですが、それ以降なかなか遭遇する機会が無く年月が過ぎてしまいました。
無論大量のガガンボには毎年出会います。それでも偏食に遭遇しない理由は改めて書く必要も無いでしょう。頻度が高い川に通っている方も居られるかも知れません。或いは少ない遭遇を緻密に分析しておられる方も。
次に遭遇したのは1995年3月11日と翌週の3月18日でした。
しかしガガンボの偏食と言っても前回の、流れ込みに集まっておそらくイマージャーを食ってるという経験とは異なり、違うステージを経験する事となりました。
3月11日、この日は根尾川に行ったのですが前日からの雨で増水して濁り。武儀川では釣りになる可能性があるので、居合わせたY氏と共に移動しました。
余談ですがこの時代は武儀川にも天然と思われるシラメが沢山おりました。今でも少しは居るのでしょうか?禁漁期にシラメウォッチングに行くのですが近年はさっぱり見かけなくなりました。
宝見橋の辺りに着いては見ましたが冷たい雨と風で状況は悪く、昼過ぎからマエグロが出て流されても食われず時々流れの緩いところでポツンと散漫なライズが有るだけでした。
水面直下の何かを食べている。少ないライズを狙ってその頃凝っていたソフトハックルの中からコカゲロウ風のフライを選びました。
緩い流れの中、なかなか魚はフライを食ってくれませんでしたが苦労して何とか1匹釣りました。ストマックは想像だけで事足りるような気がして見る事無くリリースしました。
その後Y氏も1匹を釣り、探究心にあふれた彼はストマックを採りました。
私は水面にガガンボが浮いているのには気付いていましたが、さほど重要視せず溺れたカゲロウや雑多な虫を食っていると思っておりました。
自分の想像とは違う事実がそこ有りました。
フタオのダンが1匹以外全てガガンボ、その個体数はライズの少なさに全く釣り合いません。
島崎憲司郎氏は更にストマックを分析され著書に残しておられますが、そこまでの探究心は自分には有りません。とりあえず水面下でガガンボが大量に食われていることは分かりました。
それまでの自分の経験では、ガガンボが出ていても同時に流れているカゲロウや他の虫を魚は食べていて、改めてガガンボを意識した特別な日になりました。
この日の釣りはこれで終わりです。この経験を通して私とY氏はそれぞれに対策を立てました。
第4話へ続く
次回予告
そして1週間後、明と暗がくっきり・・・明の対策は多分皆さんの想像通りかと。
私の対策は・・・ダメぽ
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