嘉田知事 電気ショッカー船の費用対効果は考えられてますか

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2013年06月25日 14:12


 1回の操業で100Kg獲れても、税金で補助金を出して買い上げても一般企業で言えば大赤字状態であることは以前の記事で書いた。
 外来魚が減らない程度の駆除しかしていないのにどんどん減っていて、ワカサギ以外の魚種の漁獲量も減っている現状も以前の記事で書いた。

 この船の拠点は南湖。
南湖から西の湖までは20Km以上の距離がある。
何時間か掛けて西の湖まで来たのは、南湖での操業が不調になってきたからか。
で、西の湖での様子を見ていても沢山獲れているようには見えない。

 琵琶湖漁業魚種別漁獲量の表が24年度分が追加されて更新された。
       ↓
http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan/toukei/files/h24gyokakuryo.pdf

 バスがいっぱい居たという平成元年の漁獲高は4825tだった。
それから四半世紀、直接経費だけで数十億円の税金を投入して駆除を事業化して漁獲の回復を図った。
「駆除の成果で在来魚の回復のきざしが見える」というプロパガンダは何度か発表された。
しかし魚は減り続け23年度の漁獲高は1272tにまで落ち込んだ。
 今年はアユの魚群が例年の数%しかいないことが何度もニュースで流れている状況。
25年度の漁獲高はどれだけだろう?アユが減ってもワカサギとか何か有用魚が増えるだろうか。




      
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 電気ショッカーボートを滋賀県は購入してしまった。
購入した以上、運用しないというわけには行かない。
民間での運用はかなりの補助金を出さないと難しいだろう。

 何だか負けを取り返すためにギャンブルから抜けられないギャンブラーのように見える。
あるいは正義の思想が優先して、手段が目的化してしまっているのかも。
もともとコストと効果を省みる習慣がないだけかも。

 水深の浅い西の湖ではこのボートで大型バスはバイトが減少したことから一時的には数が少なくなったと思える。
その影響か、去年はアメリカザリガニが湧いた。
今年はウシガエルの成体が増えた。
浅場ではバスの稚魚がたくさん泳ぎ回っている。
ブルーギルは入れ食いだ。
人間が介入したことによる自然界の変化はあったと思える。
いずれ介入できなくなって自然のバランスになる。
自然湖岸の多く残る西の湖では船が入れない湖岸線がいっぱいあるので介入できない範囲も多い。





 

 

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