早い流れでのバラシにくい取り込み方

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2010年04月11日 07:38

 根尾川では尺を超えるシラメも多くなってきました。
こんなのを掛けると取り込むまでヒヤヒヤです。
 ネットで魚の取り込み方に関することを言葉を変えて検索してみた。
川・取り込みとか渓流とか鮎とか、もちろんフライ・取り込み方とか。

 全部の情報を見たわけではないが、意外と取り込み方の内容まで書かれていない。
わずかに「流れの緩い場所へ魚を誘導して取り込む」とか
「魚は頭からネットに入れる」くらいか。
どちらも基本で重要な事なんですけど。

 渓流だとそこら中に緩い流れがある。
本流でも岸沿いに緩流帯があったりもする。

 でも立ち込んでて周りに緩流帯が無い場合を中心に、バラシにくい取り込み方を書いてみました。

  写真は昨年Fly Fishing Onlyのisiharaさんに撮っていただいたものです。
 モデルは私。
 
  場所は根尾川大野橋下流。
 写真では右から左に川が流れています。
 一見緩い流れにも見えますが、立ちこんでいる場所も含めて一様に押しの強い流れです。
 流芯は対岸側にあります。

  下流で掛けた魚とやり取りして上流に向かわせ、ランディングネットを準備したところ。
 これからランディングに入ろうとするシーンです。


  上の写真から1分12秒後。
 浮いてきたシラメを流れに乗せて、下流で待ち構えたネットに入れた場面。
 流芯側の強い流れに魚が乗って予想よりも体から離れてしまってます。
 おっとっと!って、手を伸ばしてます。

  自分より上流で魚を浮かせて待ち構えてネットに入れる。
 教えたがりの人が多いのに、意外とこの辺りが書かれていないんです。
 下流で浮かせて引き寄せると水圧が強いし、水面で暴れた時の反動も大きい。
 横で浮かせても魚が下流へ流れて不安定。
 同内容が他に書かれているのを発見できないけど、これで良いんだと思います。
 サーフの釣りで、引き波では無理をせずに寄せ波に乗せてランディングするのと似ていますね。


  さて、大きなシラメを掛けたことを想定してシュミレーションしてみましょう。
  

 「やったー!乗ったー!」

 合わせを入れた後、フライラインを空中に跳ね上げて合わせるタイプ(過去記事・合わせ切れしない合わせ方参照)の人もロッドティップを水面に寝せたほうが良いでしょう。
 これによって、掛けて直後の水面でのファイトの時間を短縮できると思います。
 水面で暴れさせるとラインテンションが不安定になって、バラシの原因になります。
 魚が沈んだらロッドを立て気味にするのですが、掛けて直後は魚も興奮してあちこち走り回ります。
 水面に出そうな気配を感じたらロッドを寝かせ気味にします。

  魚の動きが水中で安定してきたら足元の余分なラインを巻き取ります。
 稀に長く漂うフライラインがランディングの邪魔になることがあるからです。
 ただしラインを巻き取る動作でロッドティップが振動しないようにしなければなりません。
 テンションが緩んだり魚に振動が伝わって不意に走ったりするからです。

  やり取りしている間に魚は必ず上流に泳ぎ始めます。
 無理に止めずに上流に行かせましょう。
 魚が疲れてきた頃合をみて上流側で浮かせます。
 このときに無理に浮かせずに、出来ればロッドの弾力で自然に浮かぶのがベスト。

  一旦浮いても強いシラメはまた潜ったりします。
 さらに流芯に戻ろうとしたりします。
 長い時間を掛けてラインを回収して距離を縮めたのにまた流芯に戻っては厄介。
 取り込みの体勢に入ると早く取り込みたい心理が働きます(自分への戒めでもある)。

  どの段階でもそうなんですが、ここで無理に耐えるとバレます。
 長時間ファイトしているからしっかりフッキングしていたはずなのに。 
 ドライフライ用の細軸のフックは6X7Xのティペットよりも弱いように思えます。
 魚の重みにジワッっと耐えている時に不意に軽くなってしまいます。
 無理をせずにラインを出しましょう。

  気を取り直してもう一度、魚を上流に行かして・・・
 浮いてきたら下流で待ち受けたネットに入れます。
 流れに乗せてネットに流し込むようなイメージで。
    
  ネットインしたら・・・

 「とったど~!」

 って、大声でカメラに向かって叫びましょう。

  以上、過去の失敗経験を基に書いてみました。
 こんなふうに大きなシラメが捕れたら良いんですけど。



  その前に魚を掛けなきゃね。



    
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 ランディングネットは長いほうが有利

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