ヌートリアまで3メートル
先日、大江川でフローターで浮いたときの写真です。
ヌートリアが飛び込んできてフローターと一緒に泳ぎだしました。
フローターの後を着いてくるのなら良いんだけど岸沿いに同じスピードで先行していく。
フライを打ちたい場所を泳いでいくので、これでは釣りになりません
観察してみると前足で浮き草を集めて口元に運んでいる。
ヌートリアって浮き草も食べるんだ。
しかし何とかやり過ごす方法は無いもんか。
逃げてくれれば良いのに近付くと同距離を保つ。
う~ん、思案して足を止めていると向こうから近付いてきた。
約3メートル、ロッドを伸ばせば届く距離でパチリ。
なんて人懐っこいのか。
この性質は元々南米に居た時から持ち合わせたものなんだろうか。
それとも昔養殖されていた頃の名残なんだろうか。
でも人が危害を加えるのなら学習して警戒して近寄ってこないはず。
きっと近所の人にもいじめられていないんだね。
15年ほど前には大江川下流の木曽三川公園の堤防には人の手から餌を貰うヌートリアも居た。
人懐っこい野生動物に餌を与えてしまう悲しい人間の性。
ヌートリアは田畑に侵入すれば害獣である。
もちろんその頃にもコンクリート化されていない水路に面した水田では、罠が仕掛けられ駆除されていた。
だが被害を出しようにも無いところに住むヌートリアは人懐っこさから可愛がられてもいた。
この対応がとても日本的だと思う。
イギリスでは10年がかりで100万頭のヌートリアが駆除され根絶に成功したらしい。
一神教の神に認められた人間が自然をコントロールする西洋らしい思想に基づく対応に思える。
この2つの対応、どちらが間違いとも言えないだろう。
定着してしまった外来種の問題は日本的な考えでは本来とてもシンプルだと思う。
実害があればコストに見合う範囲で可哀想だが排除(在来種でも同じだが)するだろうし、利用できるなら自然の恵みとして 利用すればよい。
ヌートリアは特定外来生物に指定された。
日本人が日本的な感覚を持ち合わせている限りヌートリアとの関係も今のまま続くように思える。
だけど近年は正義か悪、〇か×、勝ちか負けと言った中間やグレーを無理やり単純化する思想が(産まれる以前の昔を知らな いので対比できないけど)増えてきているのかも知れない。
まあ、どうなるかな?
ヌートリアは現在では仕草を見ている分には可愛いけど、それ以外の利用価値は無いに等しい。
根絶を叫ぶグループが特定外来生物法を盾にして正義として台頭してくるだろうか。
万が一現れて来た時は、概してこの手のグループは正義を盾にコストを省みない傾向があるので監視が必要だ。
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5メートル→4メートル→3メートル!
えっ!どこまで近付いてくるの?
もしも餌をもらえると思ってフローターに乗ってきたら!パニックになったでしょう
ヌートリアに餌を与えないで下さいね。
フローター乗りからのお願いです。
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