アユが一時に平年の5倍産卵しても翌年の漁獲が三分の一になる話

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2017年12月17日 01:13

引用元 中日新聞12月16日付の記事 リンク切れ対処の為、以下記事をコピペ ↓

アユ歴史的不漁は産卵集中が原因? エサ不足し成長できず
 琵琶湖のアユが昨季、歴史的不漁となった問題で、県は原因として昨秋に平年の五倍近い大量産卵が起き、ふ化後の成長に必要なエサが不足したためなどとする調査結果をまとめた。十四日の県議会環境・農水常任委員会で報告した。

 琵琶湖のアユ漁は昨季、漁獲量が推定二百トン足らずと、平年の三分の一程度まで落ち込んだ。
 県水産試験場によると、昨年九月下旬~十月上旬の産卵量は百七十億七千粒で、平年(約三十七億粒)の五倍近かった。総産卵量も平年の二倍にあたる二百十四億粒と多く、その八割がほぼ同時期に産卵・ふ化したことになる。

 産卵が集中した背景について県は、産卵期が始まる九月の少雨と川の高水温を挙げる。少雨により渇水が起き、産卵する川へ親アユが移動しにくくなった上、水温が産卵に適した一八~二三度より上がったという。十二月の早期アユ漁(氷魚(ひうお)漁)は九月生まれが主力となるため、昨季当初は特に深刻な不漁が続いた。

 九月下旬には台風でまとまった降水量があったことで親アユが移動できるようになり、産卵環境は整った。ただ、同時期に大量にふ化すると、一匹が食べられるエサの量が不足するなどして、成長が鈍くなるという。これとは別にアユの体長が年々、縮小傾向にあるが、県によると明確な原因は不明。

 昨季の不漁を受けて県は今年、例年の二倍超にあたる十八トンの産卵用親アユを人工河川に放流。九月中に三十四億尾が琵琶湖に流れ出たとする。今季は今月五日から漁が始まり、十二日までの八日間で昨季比二・五倍となる九・二トンが漁獲された。
 それでも平年に比べると半分程度で、県漁業協同組合連合会の地村由紀人指導部長は、「荒天が少なく、例年より順調に操業できているのに量が少ない」と物足りなさを口にした。  ←引用の終わり

   
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 記事中の産卵数で5倍とか8割が同時期に産卵とかあるけど総産卵数は2倍。
その8割が同時期に孵化して餌不足で・・・って話なんだけど。

 2倍産卵して順調に育てば最終的な生き残り量も2倍。
でも餌資源は限られてるから生き残れるのは1倍ってところが妥当な線に思えるのだが。
例年通り産卵すれば漁獲も例年通りなんだろうか?

 別のニュースで
>(今年の)天然アユの産卵量が例年の2%しかなく春以降の漁に温存するため、最近ではなかった来年1月の操業自粛を決めた。
ってのを見つけた。
例年の2%だって・・・

 2016年9月に撮ったアユボールの動画。
見た目にアユが豊富な年で、その後集中的に産卵してしまい・・・ニュースにつながる。


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