ギンナンの散る風景&外来種としてのイチョウの考察

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2016年10月08日 20:29


 大量のギンナンが散らばる秋の風景。
これを好んで食べる動物を見たことが無い。
利用者がヒトだけ?ってことは無いはずなんだけど・・・
サルも鳥も手を出さない。
リスが果肉の落ちた種をどんぐりのように運ぶなんて話も無い。

 種子に果肉を付けるタイプの植物は、鳥や動物に利用され利用し分布を広げる。
ところがイチョウにはそれが見当たらない。
原産地の中国ではなにかその役目を果たす種がいるのだろうか?
日本ではそのパートナーがイチョウと共には渡来してこなかったのか?

   
にほんブログ村 ↑ 葉は輸出もされてる

 ウィキで調べたら日本ではアライグマが平気で食べるんだって

 イチョウが日本にやってきても自らは増えられなくて、長い時を経て自然繁殖する外来種のパートナーを見つけて、ひょっとしたらこれからは自然分布を広げるのかも?
って話を書こうと思ったがそれだけでは終わらなかった話・・・

 ギンナンの利用者について、ウィキ以外の記載を調べたら・・・
あっさりタヌキがヒットした。
胃の内容物でも溜め糞の中からも出てくるんだって。
なんだ、昔からパートナーとなる動物がいたんじゃないか、めでたしめでたし・・・とも終われない新たな謎が・・・

 日本のイチョウはおそらく100%植樹由来で神社仏閣や園地や街路にしかない。
イチョウの自然林とか野山に生えてるとかがない。
昔からタヌキが実を食べて糞と共に排出してるんだから、自然木がいたるところに有って良いはず。

 ひょっとしたらギンナンからは特殊な条件が整わないと発芽しないのか?
でも調べると実を埋めておくだけで発芽率はかなり良いという結果が得られた。
だとしたら樹木として成長しないのはなぜ?

 発芽してもすぐに(ウサギとかに)食べられちゃうんだろうか?
成長する間もなく他種との競合に負けて枯れちゃうんだろうか?
良く分からないまま秋の夜は更け行く。

 日本のイチョウはヒトが居ない自然状態になったらいずれは世代を継げられずに消滅する・・・そんな外来種なのかも知れんな。
 
 


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