野生動物交通事故回避マニュアルの2
中高年は健康のため体重管理が大切と言われているのですが、秋になると気を付けていても満腹の状態まで食べる事が多くなって太ってしまいます。
動物達にとっても栄養を蓄え無ければならない季節で道路で見かける頻度も増えてきます。
道路は動物達に移動ルートとして使われるますが、陽のたっぷり当たった草や虫の死骸などが豊富で食卓でもあるようです。
それでは続きです。
③群れを追いかけて飛び出す
群れで注意したいのはサルでしょう。
夜間は活動しないようで見たことは無く、出合うのは陽のある時間帯です。
群れから離されるのを嫌がり、危険があっても集団に付いていこうとする傾向があります。
道路を横断する群れが途切れ、一呼吸置いて数頭が横断した事がありました。
こちらは殆ど静止状態でしたが、群れが途切れたときに加速していたら危なかったかも知れません。
余談ですが養老山地で藪から河原に出たとき、サルの群れの真ん中に降りてしまったことがあります。
叫び声と共に目の前を群れの後半がドッと走り去っていきました。こちらも予想外の出来事で心臓が止まりそうでした。
群れで行動する動物でイノシシがあります。ただ道路上では単独のイノシシは出会いましたが群れには出合っていません。
夕方に員弁川支流の堤防道路に車を止め外に出てドアをバタンと閉めた瞬間、キーッと言う声がして河原を群れが逃げていきました。
ウリボウが10頭以上と成獣数頭の群れでした。
群れの何頭かはこちらから離れるためには反対方向に逃げた方が効率が良い状態でしたが、最初に走り去った群れをあわてて追いかけていきました。
やはり同じ方向に逃げたかったようです。
④親子の絆
これは鹿での観察から気付いたことです。
群れを追いかけるパターンと似ていますが別の規則性に気付きました。
道路の左右に親と子がいた時、親の方向へ子供が出て行きます。
また親子が近接して居た時、子供の退避行動は親の行動より遅れます。
これは親の行動に子供があわせようとするからでしょう。
親が先に退避して子供が追いかける行動に規則性を感じているのですがなにぶんまだ観察例は少なく、親が子供の下へ駆け寄って一緒に退避することもあるかも知れません。
2回に分けて展開した野生動物との交通事故回避マニュアルですが、山間部の道路を通行中に動物と出合ったときにふと思い出して回避に役立てる事があれば幸いです。
念のための追記
その2で使用した画像の動物注意の警戒標識は筆者の捏造で実在いたしません。
ステゴザウルス似の標識を見ようと日本全国を走っても見付かりませんので念のため。
尚、その1で使用したサルが‘ん?‘と後ろを振り返った構図の標識は実在します。
おまけ
チクミックス!と言う呪文をご存知ですか?
家の子の小学校で流行っているのですが、相手の乳首を指してこの呪文を唱えると・・・
指した子と自分の下半身が入れ替わる呪文だそうです。
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